ウェブブラウザの種類まとめ

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ブラウザとは

ブラウザとは、インターネット上のウェブ ページの情報を画面上に表示するための閲覧ソフトウェアのことです。

 

世の中には星の数ほどブラウザがあります。

その一長一短をとらえるのは面倒ですが、ブラウザの核であるレンダリングエンジンごとにブラウザを捉えるとわかりやすいです。

レンダリングエンジンは、ブラウザのユーザーエージェントを調べると分かりやすいです。

ユーザーエージェントとは

ユーザーエージェントは、ブラウザがWebサーバーにデータを取りに行く際にサーバーに対して自動的に通知している、ブラウザの種類やバージョンやOSの種類やバージョンなどの情報を組み合わせた識別子です。

 

それでは、世の中にあるレンダリングエンジンをちょっと見てみましょう。

Trident (トライデント)

Trident (トライデント) は、Internet Explorer に搭載されているプロプライエタリなHTMLレンダリング エンジンで、ライブラリファイルの名称から MSHTML とも呼ばれています。

Internet Explorer 4.0 から採用され、IE 5.0、IE 5.5、IE 6.0、IE 7.0、IE 8.0、IE 9.0、IE 10.0、IE 11.0とバージョンアップされました。

マイクロソフトは、Windows 10以降、IEではなくて、Edgeブラウザを標準ブラウザとしたために、Tridentの開発は終了しました。

 

Tridentは、IE以外に以下のブラウザに採用されています。

これらをIEコンポーネントブラウザと呼びます。

aiBrowser (アイブラウザー、日本IBMが開発元)Avant Browser (アバントブラウザー)

Balloon (バルーン、Thuliu Technologies (ツーリウ・テクノロジーズ) が開発元 )

BugBrowser (バグブラウザー)

Craving Explorer (クレイビング・エクスプローラー)

Donut (ドーナッツ)

fub.net

IETester

KIKI (キキ、ogi が開発元)

Lunascape (ルナスケープ、日本のLunascape株式会社が開発元)

Maxthon (マクストン)

GreenBrowser

MDIBrowser

Moon Browser (ムーンブラウザ)

NilBrowser (ニルブラウザ、PicoBrainが開発元)

Picea

ScriptBrowserK

Sleipnir (スレイプニル、日本のフェンリルが開発元)

Grani (Sleipnirの初心者版)

Woopie Browser (ウーピーブラウザ、ACCESSPORT株式会社が開発元)

 

EdgeHTML (エッジHTML)

EdgeHTMLは、Trident からフォークしたもので、マイクロソフトがMicrosoft Edge向けに開発したプロプライエタリなレンダリングエンジンです。

Windows 10では、Internet Explorerに代わり標準ブラウザとなった Edgeブラウザが採用しています。

 

Gecko (ゲッコー)

Gecko (ゲッコー) は Netscapeシリーズ 6以降および、Firefox等のMozillaソフトウェアのために開発されたオープンソースのHTMLレンダリングエンジンです。

 

Geckoは、Firefox以外に以下のブラウザで採用されています。

Bagel (ベーグル)Camino (カミノ)

Epiphany (エピファニー、GNOMEの標準ブラウザ、2.28.0よりWebKitに移行)

Galeon (ガレオン)

Lunascape (ルナスケープ、日本のLunascape株式会社が開発元)

Flock (フロック)

K-Meleon

Pale Moon (ペイルムーン) https://www.palemoon.org/
厳密にはGeckoではなくて、2016年1月からGeckoからフォークしたGoannaレンダリングエンジンで起動。

Tor browser (トーアブラウザ、匿名性が高くダークウェブにもアクセスできる)

SeaMonkey (シーモンキー)

Sylera (しれら)

風博士 (かぜはかせ)

Sleipnir 2 (スレイプニル、日本のフェンリルが開発元だが、現在は開発停止)

 

WebKit (ウェブキット)

WebKit (ウェブキット) は、アップルが中心となって開発されているオープンソースのHTMLレンダリングエンジンです。

WebKitは、KHTMLからフォークして作られました。

 

WebKitは、Safari以外に以下のブラウザで採用されています。

Arora (アローラ)

Midori (ミドリ)

QtWeb (キュートウェブ)

NetFront Browser NX (ネットフロントブラウザエヌエックス、株式会社ACCESSが開発元)

OmniWeb (オムニウェブ)

Sunrise

Stainless

iCab (アイキャブ)

Shiira (シイラ)

Lunascape (ルナスケープ、日本のLunascape株式会社が開発元)

Sleipnir (スレイプニル、日本のフェンリルが開発元、3.5.0.4000以降4.1.4.4000まで、4.3.0.4000以降はBlink採用)

rekonq

Web (ウェブ、分かりにくいけれど、Epiphanyの2.28以降の名称)

WebPositive (ウェブポジティブ、Haikuオペレーティングシステムのブラウザ)

BlackBerry Browser (ブラックベリー6.0以降)

Iris Browser (for Windows Mobile 5/6)

NetFront Life Browser

ニンテンドー3DS インターネットブラウザー (NetFront Browser NX)

Wii U インターネットブラウザー (NetFront Browser NX)

PlayStation Vita Browser

PlayStation 3 Internet browser (システムソフトウェア4.10以降)

PlayStation 4 インターネットブラウザー

 

Blink (ブリンク)

Blink は、WebKitからフォークしたGoogleが開発するレンダリングエンジンです。

Google Chrome バージョン28以降に採用されました。

 

Blinkは、Google Chrome 以外に以下のブラウザで採用されています。

Opera (オペラ15以降)

Amazon Silk (アマゾン)

 

まとめ

ブラウザについては、和製ブラウザであるSleipnirやLunascapeも含め、星の数ほどあります。

一方でレンダリングエンジンは、数が多くありません。

また、オリジナルのレンダリングエンジンからフォークしてできたものが沢山あります。

EdgeHTMLの元をたどれば、Tridentだったり、WebkitやBlinkの元をたどれば、KHTMLだったりします。

つまり、レンダリングエンジンを作るのはより難しく、その外側であるブラウザはより簡単っていうことになりますね。

 

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