VR (Virtual Reality、ヴァーチャルリアリティ) とは

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VR (ヴァーチャルリアリティ、仮想現実) とは

バーチャル・リアリティとは、現物、実物ではないが、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより作り出すことを言います。

単にVRと呼ぶことも多いです。

2016年は、VRに注目が集まりVR元年と呼ばれています。

実際、各種のメーカーからVR端末、VRHMD (ヘッドマウントディスプレイ) が出荷されました。

現在のVRは、ほとんどの場合、ヘッドマウントディスプレイを装着することにより実現しています。

 

VRのHMDは、その価格、性能により大きく次の4種類に大別できます。

ハイエンドVR

高価格、高性能なハイエンドVRヘッドセットは次の通りです。

HTC VIVE (エイチエティーシーバイブ)

HTC VIVE は、HTCとValve Corporationにより共同開発されたバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ (VR HMD)です。

2016年4月5日に発売されました。

 

HTC VIVEは既存のVR HMDとは異なりセンサーにより部屋そのものを3D空間へと取り込む「ルームスケール」を目指して開発されており、ユーザーを仮想世界に自然に触れさせるとともに、周囲を歩き回ったり、手の動きを表現可能なコントローラーによりオブジェクトを操作したりして、没入感を高めた経験を提供します。

 

2018年には、HTC VIVEの上位モデルVIVE Proが発売されました。

HTC VIVEには、グラフィックボードの積んだパソコンが必要です。

 

Oculus Rift (オキュラスリフト)

Rift (リフト) は、Oculus社が開発・発売しているバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイです。

製品名自体はRiftであるが、Oculus Rift (オキュラス・リフト)、あるいは単にOculus (オキュラス) として表記されることが多々あります。

 

Oculus社はSNSで有名なFacebookの子会社です。

Oculus Riftには、グラフィックボードの積んだパソコンが必要です。

 

PlayStation VR (プレイステーションVR)

PlayStation VR (プレイステーション ヴィーアール) は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) が2016年10月13日に発売したPlayStation 4 (PS4) 用バーチャルリアリティ (VR) システムです。

PSVRと呼ばれることもあります。

 

PlayStation VRは、プレイステーション 4が必要です。

 

ローエンドVR

機能は低いけど、手軽にスマホで実現可能なVRヘッドセットです。

Google Cardboard (グーグルカードボード)

Google Cardboardとは折りたたみボール紙製の本体に手持ちのスマートフォンと組み合わせてことで完成するヘッドマウントディスプレイです。

レンズが部品として付属し、目の周辺に装着することでバーチャルリアリティ体験が可能です。

スマホを持っているとVR体験が出来るために、最も簡単で低価格でVRの実現が可能です。

 

Gear VR

Gear VRは、サムスン電子ジャパンが発売したVRヘッドセットです。

サムスン電子のスマートフォン Galaxy S6、S6 edge、Galaxy S7 edge を装着するだけでVRを楽しめます。

 

Gear VRは、対応するスマホがサムスン電子のギャラクシーシリーズに限られています。

高機能スマホである、ギャラクシーシリーズに限定するだけあって、カードボードよりも高性能です。

 

マイクロソフト HoloLens

マイクロソフトHoloLensは、VRではなくてMR (ミックストリアリティ、複合現実) とも呼ばれます。

ただ、マクロソフトのMRの概念は、既存のVRやARも含めてMRと呼んでいるようです。

 

Microsoft HoloLens ホロレンズ

Microsoft HoloLensとはマイクロソフトが開発しているヘッドマウントディスプレイ(HMD)方式の拡張現実ウェアラブルコンピュータです。

他のVR端末と大きく異なり、本体にCPUやGPU、それにホログラフィック・プロセッサが内蔵されているので単体(スタンドアローン)で機能します。

表示装置は透過型で実物の景色に画像を重ね合わせることによって、複合現実を可能にします。

 

Windows MR

Windows MRは、マイクロソフトがWindows 10で提供するバーチャルリアリティを実現するためのプラットフォームです。

もともとは、Microsoft HololensをサポートしていたWindows Holographicを改名したもので、Windows 10のアップデート Fall Creators Updateで実装されました。

Windows MRは、一般的なMR (Mixed Reality、複合現実) だけでなく、AR (Augmented Reality、拡張現実)、VR (Virtual Reality、仮想現実) まで幅広い意味で含んだものとなっています。

 

Windows MRのデバイスは、ハイエンドVR端末と異なり、外部センサーを必要としないインサイドアウト方式になっています。

 

Acer Windows Mixed Reality

エイサーから発売されたMRヘッドセットです。

 

Dell Visor

デルから発売されたVRヘッドセットです。

 

Lenovo Explorer

レノボから発売されたVRヘッドセットです。

 

HP Windows Mixed Reality Headset

ヒューレットパッカードから発売されたVRヘッドセットです。

 

まとめ

もともとは、HTC Viveが先行していたハイエンドVR市場です。

しかし、最近はマイクロソフトのMRプラットフォームに乗っかった各社のMR端末が出荷されています。

また、GoogleのDaydreamというAndroidに組み込まれたVRプラットフォームもあり、今後はどうなっていくのか分からない状況です。

 

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