NASとは何か?RAIDとは何か?

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NASとは

NAS、ネットワークアタッチトストレージ (Network Attached Storage) とは、コンピュータネットワークに直接接続して使用するファイルサーバです。

TCP/IPネットワークに接続して使用する補助記憶装置であり、コントローラとハードディスクから成るファイルサービス専用のコンピュータです。

ネットワーク (LAN) 上に接続することができるハードディスクとも言えます。

OSがチューニング・独自開発されている場合が多いです。

 

SANとは

SAN、ストレージエリアネットワーク (Storage Area Network,SAN) とは、ハードディスクや磁気テープなどのストレージとサーバをネットワーク化したシステムです。

SANは、LAN (ローカルエリアネットワーク) を意識して名づけられました。

NASは、SANを意識して名づけられました。

 

NASとハードディスクの違い

ハードディスクというと、一般的にはパソコンに内蔵するタイプや、USBで接続するタイプのハードディスクが多く知られています。これらは基本的に、パソコンと1対1で直接接続して使用します。

たとえば、USB接続のハードディスクに保存したExcelファイルを、2台以上のパソコンで編集したい場合、編集するたびにつなぎ換えが必要です。その手間を考えると、USB接続のハードディスクは、2台以上のパソコン間でのデータ共有には向いていません。

これに対して、NASはネットワーク、つまりLANに接続します。そのため、1対多の接続が可能となり、複数のパソコンから同時に接続することができます。

 

RAIDとは

RAID (Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disks、読み方はレイド) とは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術のことです。

サーバーやNASなど、信頼性、可用性が求められるシステムではRAIDの技術が使われます。

 

RAIDには、その方式によりRAID 0からRAID 6まで7種類あります。

よく利用されるのはRAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6です。

RAID 0 (ストライピング)

RAID 0では、データを分割し、複数台のハードディスクに同時に分散して読み書きするので、高速化が可能となります。

ストライピングとも呼びます。

この方式では、冗長性がなく、耐障害性もないです。

最低二台のハードディスクが必要になります。

 

RAID 1 (ミラーリング)

RAID 1では、複数台のハードディスクに同時に同じ内容を書き込みます。

ミラーリングと呼ぶ。

最もシンプルな方式で、最低2台のハードディスクが必要です。

全てのディスクが同時に故障する可能性は低いため、システムの安定性は高いです。

 

RAID 5 (パリティ・レイド)

RAID 5では、ディスクの故障時に記録データを修復するために「パリティ」と呼ばれる冗長コードを、全ディスクに分散して保存すします。

データをディスクに記録する際、RAID 0と同じ原理で、複数のディスクにデータを分散して書き込むと同時に、パリティも計算・生成してディスクに書き込みます。

 

パリティ用ディスクは特に決まっておらず、全ディスクに分散して書き込まれます。

これにより、パリティ専用ディスクのみに負荷が集中し、性能が低下することを防いでいます。

最低3台のハードディスクが必要です。

 

RAID 6 (ダブルパリティ・レイド)

RAID 6は、RAID 5の改良版といえる技術で、1つのデータ・ブロックにつき2つのパリティを生成すします。

これにより、同時に2台のハードディスクが故障しても、元のデータを修復可能としています。

耐障害性の高さがRAID 6のメリットです。

 

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